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石川銀行破綻の爪痕10
10.融資実行
平成22年7月13日、数多くの難題があったものの、ようやく融資が実行された。M社長にお会いしてから1年4か月、最初の銀行訪問からちょうど1年が経過していた。
前項で書いた問題について、私どもがどう対応し解決したのかに関しては、大変長くなるので紙面の都合上、割愛せざるを得ない。しかし決して出し惜しみをするつもりは無いので、関心のある方はどうぞ私どもに直接連絡をお願いしたい。
再生アドバイザーである私が半ば諦めかけていた案件であるにも拘らず、プロパー融資を勇断しそのために奔走して下さったK銀行のU支店長には、私自身、今も心から感謝している。
なぜU支店長がそこまで献身的に動いてくれたのかを考えた時に、数百社の経営者と関わって来た私自身の経験からも、思い当たることがある。
それは経営者の〝人柄の良さ〟である。
ガイドラインに合致している、経済合理性にかなっている、手続きが透明である、等などと理屈を並べ立てても、金融機関がその経営者を〝救ってやろう〟と思っていなければ、結局は上手く行かない。
M社長と奥様は、日本昔話に出てきそうな今どき珍しい正直者である。
お二人のお人柄に引かれて気がつけば私も、M社長の会社に幾度と通い、そしてそれがいつしか楽しみとなっていた。
U支店長をはじめ、この1年間にお世話になった方々や関係者の皆様に、この紙面をお借りして心から御礼を申し上げたい。本当に有難うございました。
そして、石川銀行との係争が結審し、M社長ご夫妻が半ば強引に投資させられた娘さんの結婚資金が無事に戻ることを、祈念している。
・・・・・・・・・・・・・ No.27
最後までお読み頂きありがとうございます。
次回もよろしくお願い致します。
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