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石川銀行破綻の爪痕3
3.木村剛への再生相談
整理回収機構から10年以内での返済を求められたM社長は困り果てた。
今までは20年、30年のつもりで返済していたのに、いきなり返済額が2倍3倍になる訳で、当然のことながら返済が出来ない。
同様に整理回収機構送りになったモーテル経営者の中に、木村剛(日本振興銀行元会長・2010年7月検査忌避容疑で逮捕)を知っている者がおり、機構送りになった10社ほどで相談に行くことになった。
日本銀行を辞めて金融コンサル会社KPMGフィナンシャルを経営していた木村の作った再生シナリオは以下の通りであった。
① KPMGフィナンシャルが整理回収機構から債権を買い取る
② 債権を時価(返済可能な金額)に引き直し、各社に請求(返済期間10年)
③ 時価を超える部分は、放棄すると免除益課税が発生するので劣後債権として残す
石川銀行からの5億円の借入金を
→ 整理回収機構が格安で買取
→ KPMGフィナンシャルが譲受け
→ 自分たちの利益を乗せてM社長に請求(1億円)
→ 差額の4億円は免除すると税金が発生するので契約書には残す
こういうシナリオのようであった。
・・・・・・・・・・・・・ No.18
最後までお読み頂きありがとうございます。
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