![]() |
トップページ > 事例 > 台湾での不正調査12 | |||
台湾での不正調査12
最後に、一連の金の流れを突き止めねばならない。
T社長をはじめ台湾販社の社員の給与口座は、南京東路にあるS銀行に指定されている。そこに毎月の給与が振り込まれる。
経理部長経由で、HS銀行から“T社長の預金明細”を過去数年分出してもらった。
昨年までは給与が振り込まれると、その当日か翌日にまとまった金額を出金している。前年の1年間は毎月そうだ。
ところが今年の1月からは一切出金されていない。
ただの一度も、出金した記録が無い。
今年の1月と言えば、台湾販社がL社長の会社Sに900万台湾ドルを振り込んだ時期に一致する。
あれから7か月の間、出金せずにどうやって生活してきたのだろう。
T社長は単身赴任で中山駅近くのK飯店という安宿に住んでいた。
台湾販社の経理部長を伴ってK飯店に行き、フロントの女性に事情を聞いた。
T社長は、毎月末に貸金庫から現金を出して、翌月のホテル代を精算しているそうだ。
7か月の間、給与口座からは一切出金せず、貸金庫には現金が・・・
・・・・・・・・・・・・・ No.13
最後までお読み頂きありがとうございます。
次回もよろしくお願い致します。
【登場する名称・地名・日時等はフィクションとさせて頂きますが、起こった現象は出来るだけ事実に基づいてお伝えしています。】
コメントの投稿
トラックバック
http://nposhien.blog101.fc2.com/tb.php/14-5069de98